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上海へ行くつもり (2月18日 13時)

N――市へ立つ前に、一度顔出したことのある自分の生家の方へ、小野田がお島を勧めて、贈物などを持って、更めて一緒に訪ねて行ってから、続いて一人でちょいちょい両親の機嫌を取りに行ったりしていた。
「これだけの地面は私の分にすると、御父さんが言うんですけれどね」
 最初二人で行ったとき、お島は庭木のどっさり植っている母屋の方の庭から、附近に散かっている二三箇所の持地を、小野田と一緒に見廻りながら、五百坪ばかりの細長い地所へ小野田を連れて行って言った。
 雑木の生茂っているその地所には、庭へ持出せるような木も可也にあった。暗い竹藪や荒れた畑地もあった。周囲には新しい家が二三軒建っていた。

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