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日本の名誉のために (3月17日 1時)
あえてつけ加えるならば、すべてがすべて、このような日本人ばかりではない。2日目の会場でぼくはTK―80の開発設計者であるG(後藤富雄、筆者注)氏に、ばったり会った。ブースごとに展示してあるマイコンを、かたっぱしからキーボード・プログラミングし、腕時計をのぞきながらランさせているG氏の姿を見かけて『やあ』と肩をたたいてみた。
聞けば、たった1人でサンフランシスコに到着したばかりで、会場内の展示コンピュータで、観客に開放されているものについて、すべてベンチマーク・テストをしている最中だという。TK―80が、発売後、半年そこそこで5千台以上売れたというのも、多くのアメリカ人には驚きのタネであったし、ご本人には大変失礼な話だが、アメリカ人の目から見れば、17、18歳そこそこのハイスクール学生ぐらいのG氏が、それをなしとげたということも驚異のひとつであったようだ。
もうひとつある。会場内で、これはと思われる重要そうな展示物や、シンポジウム運営のキー・パーソンに話しかけてみる。それらの人びとは、きまって「ミスターK・ニシを知っているか?」とくる。