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・藤安さん宅、バルドゥールくん、ロッキーくん
・ひよりさん宅、クシェルちゃん
上記の生徒さんをお借りしています。
カルディア終了 2017/2/3 1:28
黒 2017/2/2 22:12
イベント発生! 2017/1/31 22:29
スコタディ参戦 2017/1/25 0:00
その本はすべて真っ黒の無地に変わっていた。
唯一その表紙を飾る、本のタイトル。
” Stone of Contraindication ”
____「禁忌の石」
そう記してあった。
本棚の奥の隠し部屋に響くのはページを捲る音。
息を呑んで先ほどとあまり変わらない物語を辿っていく。
そして、
「・・・つづきが、」
白紙だったそのページには、最初からあったように文字が連なっていた。
”しかし、孤独の魔法使いは完全なる消滅を回避した。偉大なる魔法使いたちによって彼は体を無くし、意志を裂かれるほどのダメージを負ったが、裂かれた意志は世界中に散り散りとなった。意志が砕かれない限り彼は生きる。そして意志が再び集まると彼は復活を果たすだろう。偉大なる魔法使いたちはそれを恐れた。そこで魔法使いたちは、遺された意志のうちひとつを見つけ出し自分たちの管理下に置いた。
意志は裂かれる際に形を変え、孤独の魔法使いの双眸のように深い黒をした石となり、石とは思えないほど甘美な声で人を惑わす魔物となっていた。
意志を持ち人を惑わすそれはいつしか「禁忌の石」と呼ばれるようになる。”
”禁忌の石に近づいてはならない。近づけば石は貴方に優しく語りかけ、貴方を惹きこむ。
禁忌の石に触れてはならない。触れれば石は貴方の身体を奪い、石が破壊されるそのときまで、彼の操り人形となるだろう。
禁忌の石に近づいてはならない。”
___最後のページには、どこか古めかしい世界地図が描かれていた。
地図の上に何かのマークが不規則に数個記されている。
そのひとつが、僕らの学校、カルディアに
「君たちはとても仲が良さそうだ」
「ずっと大切にするんだよ」
「孤独の闇は すぐ側まできている」
___「助けて」
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その本はすべて真っ黒の無地に変わっていた。
唯一その表紙を飾る、本のタイトル。
” Stone of Contraindication ”
____「禁忌の石」
そう記してあった。
本棚の奥の隠し部屋に響くのはページを捲る音。
息を呑んで先ほどとあまり変わらない物語を辿っていく。
そして、
「・・・つづきが、」
白紙だったそのページには、最初からあったように文字が連なっていた。
”しかし、孤独の魔法使いは完全なる消滅を回避した。偉大なる魔法使いたちによって彼は体を無くし、意志を裂かれるほどのダメージを負ったが、裂かれた意志は世界中に散り散りとなった。意志が砕かれない限り彼は生きる。そして意志が再び集まると彼は復活を果たすだろう。偉大なる魔法使いたちはそれを恐れた。そこで魔法使いたちは、遺された意志のうちひとつを見つけ出し自分たちの管理下に置いた。
意志は裂かれる際に形を変え、孤独の魔法使いの双眸のように深い黒をした石となり、石とは思えないほど甘美な声で人を惑わす魔物となっていた。
意志を持ち人を惑わすそれはいつしか「禁忌の石」と呼ばれるようになる。”
”禁忌の石に近づいてはならない。近づけば石は貴方に優しく語りかけ、貴方を惹きこむ。
禁忌の石に触れてはならない。触れれば石は貴方の身体を奪い、石が破壊されるそのときまで、彼の操り人形となるだろう。
禁忌の石に近づいてはならない。”
___最後のページには、どこか古めかしい世界地図が描かれていた。
地図の上に何かのマークが不規則に数個記されている。
そのひとつが、僕らの学校、カルディアに
「君たちはとても仲が良さそうだ」
「ずっと大切にするんだよ」
「孤独の闇は すぐ側まできている」
___「助けて」