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ROSAGME青寮 (3月16日 11時)

『・・・。』


コメ蘭にて小説書きます。
作品のタグ:ROSAGAME, ROSA学園, 心理

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もうすぐ授業が始まる頃だ。
サボりたい気持ちはあるが、補習を受ける羽目になってしまうので、そこは我慢だ。

教室へ足を踏み入れ、自分の席まで移動する。
そして気づいた。自分の机の上に花瓶が置かれている。

椅子に腰掛け、それを眺めた。
シフォンの席は窓側に近い列にある。

窓から差し込む光によって、薔薇は淡い色を放っていた。
トイレにもあった、似たような香りがした。

机の表面を見てみる。「死ね。」「消えろ。」
などの文字は書かれていない。小説の読みすぎだろうか。
この花瓶が物凄く不吉なものに思えてならない。

そっと、花瓶から薔薇を抜き取った。
握りつぶしたい衝動に掛けられたが、そこは我慢だ。

探す前に既にあった。
トイレから戻ってくるこの短時間で、一体誰がこれを置いたのだろう。

悪意しか感じられない。それともジョークのつもりか。
周りの生徒の反応が気になったので、見渡してみる。

驚いたことに、指で数え切れるぐらいの人数しか集まっていなかった。
皆、余程ゲームにハマっているのだろう。

誰も此方に視線を向けていなかった。
それぞれ、何をしようか。薔薇は何本集まったか。
そんな会話をしていた。

もう一度、机の上へ視線を戻してみる。
シフォンの机の上には、一つの空の花瓶。

とりあえずそれを掴み、席を立つ。
教卓の上へ置いておいた。

置いたと同時に、チャイムが鳴った。
あぁ、授業が始まる。

教師まで居ないという事は、かなり不味いのではないのだろうか。
そう思っていると、廊下から大きな足音が多数。

それを聞きながら、シフォンは再び自分の席に着くことにした。

END

mari0922 - 2013/03/16 09:54:00 違反報告 -

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