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ROSAGAME青寮 (3月16日 10時)

雑すぎワロエない。

コメ蘭にて小説書きます。
作品のタグ:ROSAGAME, ROSA学園, 心理

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あわあわ
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『お姉さん、
2014/3/3 22:56

コマリ君
2014/3/3 19:18

募集です
2014/3/2 13:04


コメント一覧

笑えない。実に笑えない。それは先程の出来事だ。

授業も終わり、休み時間へと入った。
ろくに授業の内容も覚えないままに、シフォンは教室を出た。
向かう先はトイレだ。勿論、男子トイレ。

入り口で擦れ違ったのは、一年生だった。
彼は訝しげな目をシフォンへと向けた。

よくあることなので、彼は気にした様子も無く、堂々と中へ入って行った。
容姿のせいか、よく女子と間違われる。
初対面の相手なら尚更だ。

そのうち、女装でもしてみようか。
クスッ、と小さく笑みが零れた。

きっと気づくものは居ないだろう。
自分の事を知る者以外。・・・自分の事を、知る者、以外。

3番目の個室に入る。特に理由は無い。
何となく、昔読んだ”花子さん”という都市伝説の話を思い出した。
生憎、此処は男子トイレ。そしてROSA学園。

そんな者が出ようなら、即効排除されていたに違いない。
便器へ視線を向け、思わず目を見開いた。

ふんわりと香る薔薇の匂い。
何となく予想は出来ていたが、まさか此処で見つけるとは思ってもみなかった。

『・・・。』

そっと便器へ近づき、上へ置かれている花瓶の中から、青い薔薇を抜き取った。
不潔など思っていない。此処はROSA学園。
無駄に設備も良く、綺麗で大きすぎるくらいのトイレの個室。

そのままシフォンは便器に腰を下ろした。
用を足す訳じゃない。ただ、何となく。

手元の薔薇に視線を落としてみると、薄暗いせいか、黒い薔薇にも見える。
そこでふと、先程考えていた事がまた頭の中で駆け巡った。

自分の事を知る者。つまり、それは”友達”。
お互いに友達だ、と確認したことは無い。

自分だけ友達だと思い込み、実際相手はそうでも無かったとしたら
それはとても虚しく孤独で滑稽だと思った。

思わず手元の薔薇を落としてしまった。
手袋で自分の顔を覆い隠す。
何かが込み上げ、吐き出してしまいそうになったから、覆い隠した。

指の隙間から見えた足元の薔薇と抜け落ちた羽根。
目を強く閉じ、指の隙間を埋めた。

多少の息苦しさが、なんだか落ち着く。
自分はそうじゃない。理解・納得していないだけなのかもしれないが。

耳を澄ますと、外から聞こえる生徒達の楽しそうな笑い声。
広いようで、狭く、薄暗いトイレの個室。

いっそこのまま、自分を包み込んでほしかった。
場所がトイレというのも、なんだか嫌な気はするが。

遠くから聞こえる綺麗な声に嫉妬心を煽られる。

違う。認めない。そうじゃない。
僕はぼっちなんかじゃない。

END



mari0922 - 2013/03/16 01:02:41 違反報告 -
こんな奴ですが、友達募集しています。
mari0922 - 2013/03/16 01:05:49 違反報告 -
後半のシフォンくんが考えてる友達って誰のことだい?

シフォンくんの女装って可愛くなりそうだなw
iwasakitika - 2013/03/16 14:23:53 違反報告 -
まあ、誰でもさw((

俺もそうなりそうだなって思って^^;
mari0922 - 2013/03/16 14:37:33 違反報告 -
「大丈夫さ、私は君のことを友達だと思っているよ。」

依羽 - 2013/03/16 22:44:26 違反報告 -

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