哀しみの涙 - フルスエルンスト

とある鈴の音(ね)の中 僕は生まれた 風の音と木々の木陰は昔からの仲で 森の奥の神社の鳥居の中には 昔から妖怪達が居るんだ いつも言われている事 それは「同じ人間以外と居ちゃ駄目だよ」っと 優しい母の顔、今も忘れないよ


僕はまだ幼かった だから何も分からなかった だけど僕はあの時の夜に伝えられた言葉を 信じたくはなかった


とある森の神社の中 いつもと違う母と父 「どうしたの？」と問うけど 二人の顔は青かった そして妖怪達は焦っていた 父の険しい顔と母の泣きそうな顔 そうか、これは【人間達が着た】 「逃げなさい」と言った母の顔か歪んだ


目の前に広がる 赤い赤い色は一体 なんなのか 目の前に群がるこいつらは 一体誰だ 僕は何なんだ…？


僕の目に映る この赤い物は何？ それに「消えたいっ」と泣いてる 君を見つめてさ 僕は君に花を渡して「サヨナラ…玲」 だけど君はこう言った「往かないでっ!!」と 悲しみの哀しみの涙を流す僕と君＿＿＿＿＿＿＿＿。