その犬がどんな性格・性質かによって、しつけ方は変わります (7月19日 23時)
「ひと口に犬と言っても、犬種によってその性格や大切なポイントは大きく変わります。身体のサイズやルックスが違うというだけで犬種が分かれているわけではありません。まずは犬種の特徴をしっかり学ぶべきです」
犬種によっての性格や運動量の違いは、かなり大きいのだそうです。FCI(国際畜犬連盟)の分類では、犬は「牧羊犬・牧畜犬」「愛玩犬」「使役犬」「視覚ハウンド」など10のグループに分けられます。詳しくは別の記事でご説明しますが、たとえばかわいらしいウェルシュ・コーギー・ペンブロークはジャーマン・シェパード・ドッグと、小さくてスリムなミニチュア・ピンシャーはセント・バーナードと、犬それぞれしつけ教室それぞれ同一グループだったりして驚いてしまいます。また、同じグループに属していても、猟犬だった柴犬は警戒心が強く勇敢、犬ぞりを引き人と一緒に寝ていたサモエドは友好的で社交的など、犬種の歴史から来る性格や運動量の違いも大きいと言われています。こういった知識を身につけることが、飼い方やしつけの入り方を左右します。
「犬にとってもっとも大切なのは、適切な運動です。たくさんの運動量を必要とする犬種を、ただかわいいからというだけで飼って、満足な散歩を行わなかったりすると、犬はストレスが溜まって穴を掘ったり吠えたり攻撃的になったりします。これではしつけもうまくできませんし、犬にとっても飼い主にとっても周囲の人にとっても、不幸でしかありません。飼う前の勉強は重要なのです。また、同じ犬種で同じ年齢の犬でも、性格は本当にさまざまです。そのため、ある犬にはうまくいくしつけが、別の犬にとっては最悪の方法になったりします」