IRALOG | ランキング | コミック | 検索
新規登録/ログイン
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:480 hit
シャルヤム小説(後編)
« 前へ | 次へ »
更新時刻:2013/07/13 14:00:32


「ん、、、、」

ヤムライハは少し目を開いた。

「ふぁぁああ、、、まだ深夜ぐらい、、、、?少し、起きてようかしら、、、」

キィイイィ

ヤムライハは窓を開けた。

綺麗な月夜だった。

「わぁあ、、、、!綺麗、、、」

その月夜はヤムライハの悩みを消し去ってくれるような光だった___。

「もう、諦めてしまおうか。」

ヤムライハは大きなため息をついた。

「青や水色、か。」

シャルルカンの言葉を思い出した。

『そいつはさな、青や水色がすっげーに合うやつでさ。』

『何か知らねーけど、好きになったんだよ。』

どんな人なんだろう、きっと美人なんだろうなぁ

などと思いつつ、ヤムライハは散歩に出かけた。



           ☆

ヤムライハは王宮内の庭に座っている。

「、、、、ちっちゃな、手のひらは、ネモフィラの花___。、、、、」

ヤムライハは昔_____に教えてもらった歌を歌ってみた。

「ふっくり、ほっぺたはエリカのつぼみ。」

「暖かい、春の___そよ風みたいな、まつげ___。」

「さぁ、おやすみの時間だよ。素敵な、レディになる夢を見てほしいよ。」

「すやすや、腕の中、可愛い寝顔_____。」

「守りたい、ずっと_____。」

「ルピナスの花のように_____そっと______。」


歌い終わったヤムライハは、また大きなため息をついた。

「あ____。思い出した____。」

思い出したというのは、「ルピナスの花言葉」だ。

「たしか_____。」

『あなたは私の安らぎ』

『いつも幸せ』

「よく覚えてたな、その歌と、花言葉。」


« 前へ | 2/5 | 次へ »

コメントするにはログインしてください。新規登録はこちら