「ん、、、、」
ヤムライハは少し目を開いた。
「ふぁぁああ、、、まだ深夜ぐらい、、、、?少し、起きてようかしら、、、」
キィイイィ
ヤムライハは窓を開けた。
綺麗な月夜だった。
「わぁあ、、、、!綺麗、、、」
その月夜はヤムライハの悩みを消し去ってくれるような光だった___。
「もう、諦めてしまおうか。」
ヤムライハは大きなため息をついた。
「青や水色、か。」
シャルルカンの言葉を思い出した。
『そいつはさな、青や水色がすっげーに合うやつでさ。』
『何か知らねーけど、好きになったんだよ。』
どんな人なんだろう、きっと美人なんだろうなぁ
などと思いつつ、ヤムライハは散歩に出かけた。
☆
ヤムライハは王宮内の庭に座っている。
「、、、、ちっちゃな、手のひらは、ネモフィラの花___。、、、、」
ヤムライハは昔_____に教えてもらった歌を歌ってみた。
「ふっくり、ほっぺたはエリカのつぼみ。」
「暖かい、春の___そよ風みたいな、まつげ___。」
「さぁ、おやすみの時間だよ。素敵な、レディになる夢を見てほしいよ。」
「すやすや、腕の中、可愛い寝顔_____。」
「守りたい、ずっと_____。」
「ルピナスの花のように_____そっと______。」
歌い終わったヤムライハは、また大きなため息をついた。
「あ____。思い出した____。」
思い出したというのは、「ルピナスの花言葉」だ。
「たしか_____。」
『あなたは私の安らぎ』
『いつも幸せ』
「よく覚えてたな、その歌と、花言葉。」