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ROZAGAME 青寮 (3月16日 14時)

小説を書くのでコメントは控えてください
作品のタグ:ROSA学園, ROSAGAME

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2013/5/6 0:50


2013/5/6 0:36


2013/5/6 0:30

一日早いけど
2013/5/5 20:45


コメント一覧

 彼女の開始の掛け声とともに始まった遊び。
 遠隔魔法でも使用しているのか、その声は青寮の談話室にいる僕にも届いた。誰ひとりとして話すことのない静かな空間に響いた彼女の声が終わると、そこに広がるのは更なる静寂。

 カチャリ、と陶器が触れ合う音が嫌に響き、目の前にいる男は肩を震わせた。
 白いカップを持ち上げ紅茶を飲み干しふう、とため息を零すと目の前にいる男は小さく俯いた、どうせ、僕の顔を見て何か嫌な予感でも感じたのだろう。

「面白そうなゲームだね」

 呟けば、引き攣った愛想笑いで「はぁ。」と一言頷き視線を逸らすと居心地が悪そうにティーポットを意味もなく撫でている。
 暇を持て余してなんとなく始めたお茶会に、そもそも相手のカップなんて用意するわけもなく、会話を降る訳でもなく、視線をどこに移せばいいのか会話を切り出していいのか迷った男は一つのカップとひと皿分の茶菓子を男はじっと、見つめている。何の変哲もないカップを見て何が面白いのだろう。

「君は参加しないの?」
「え、あ・・・。」
「参加、するよねだって君は善良な一生徒でしかないんだから」
 
 ようやく、視線を合わせた男にいえば、さらにひくりと頬を引き攣らせ曖昧に微笑んだ。
 これが僕のファッグとなってまだ日は浅く、そういえばまともに「お願い」をした事がない事に気付く。これの性能を試す丁度良い機会に内心ほくそ笑んだ。(いや、表に出ていたかもしれない)

「早くいきなよ」
「え」
「いい?薔薇を見つけるんだよ?手ぶらで帰ってきたらどうなるかわかってるよね」

 使えなかったら、捨てるから。と裏に隠された言葉に気付いたのか、男は目を開き震える手でティーポットを置くとそそくさと談話室を出た。

「参加するのなら・‥一番にならないと意味がない」

 注ぐ相手がいなくなったため、億劫だと思いながらも自分で紅茶を注ぎ、ふわりと甘い香りを燻らす紅茶を一口飲んだ。

(僕の犬は、望む結果をもたらしてくれるだろうか)
ショータ - 2013/03/16 15:12:33 違反報告 -
ルイはどう考えても自分で動かなさそう!
ショータ - 2013/03/16 15:12:45 違反報告 -

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