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神聖な場所とテクノロジー (12月5日 10時)
サウジアラビアにあるメッカは、イスラム教の聖地だ。イスラム教徒は体力と財力が許す限り、一生に一度はこの地へ巡礼に出かけよ、とされている場所だ。この神聖な場所において、ITをはじめとした時代のテクノロジーをどう受け入れるべきかが、イスラム社会で議論されている。
アラブ首長国連邦やオマーンでは、観光客にモスクを開放しているケースが多い。写真は観光客が自由に歩くアブダビのモスク=2010年12月、アラブ首長国連邦アブダビ、筆者撮影
拡大アラブ首長国連邦やオマーンでは、観光客にモスクを開放しているケースが多い。写真は観光客が自由に歩くアブダビのモスク=2010年12月、アラブ首長国連邦アブダビ、筆者撮影
メッカへの立ち入りはイスラム教徒に限られ、外国人が入る場合は巡礼専用のビザが必要だ。サウジアラビアの管轄省庁が訪問者数を国別に制限しているため、ビザは申請してもすぐに発給されず、何年も順番を待っている信者も多い。
特に、イスラム教徒にとって最も大事とされるハッジ(大巡礼)の期間には、毎年約300万人が集まり、世界で最も参加者の多いイベントとも言われている。毎年のように将棋倒しによる死亡事故がおこり、炎天下での巡礼による熱射病、心臓発作などで死者もでる壮大なスケールの宗教行事だ。
大巡礼は物見遊山のツアーとはわけが違う。
金銭面で言えば、2015年のハッジ参加料金は、安いもので7000ドル(約80万円、巡礼にかかる費用は別途)高いものだと2万ドル(約240万円)もする。価格の差はホテルやバスのグレード、野営をする際のテントの質や場所の違いなどだ。期間は最低2週間から4週間で、参加するには長期休暇をとる必要がある上、何日も足を棒にして歩き、テントで野営もしなければならない。体力と経済力、そして相当の覚悟が必要な苦行である。数々の苦労を乗り越えての巡礼参加はイスラム教徒にとって意義深く、大巡礼を終えた人々は「ハッジ」と呼ばれ尊敬を集める。
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