黒江　抗争 - 深海ニタリの前駆体

東京も、静かじゃ無くなってきたね。

窓辺に置かれたかごに目を向ける。
入ってるのは、全て自分で描いた手紙。
・・・・と言うか、遺書って言った方が良いのかも。

線の入っていない一枚の紙に書く文は、別にこの世界当てってわけでもない。
１５年前生き分かれ、一人で死んでいった女に対するものなんだけどね。

今日書くのは、今日死ぬかもしれないから。
此処最近じゃこっちも静かじゃないし、もうそろそろ僕の居場所だってばれちゃう。
ヨーロッパ舐めてたら痛い目にあうよね。
むこうの子達元気かな。

そう言えば、良く考えれば俺って実家帰れるのかな。
国籍そのままにしてるし、最近は密航だってすぐばれちゃう。
潜水艦出してもらっても、東京湾じゃばれちゃうだろうな。


　・・・・・てことはやっぱり・・・・死体かなぁｗ

さて、そろそろ書かなきゃね。

・・・・死界に行っても思い出せるように・・・

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（以下、フランス語表記）

元気かな。

お前、殺された。

この手紙、体に刺さってたでしょ。

お前がするべきことは一つだけ。

彼女を探し出すんだ。

喜べよ。

同じ空の下何だから。

あぁ、あと一言。

初恋は確か珈琲店だったね。

（フランス語ここまで）
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（（プルルルル・・・・

「ｖ。」

「俺。カプチーノ。例のあれ、手配してくれないかな。」

「またですか・・・」

「しょうがないでしょ。此処は亜細亜の島国なんだから。」

「ですがしかし、一度くらいご両親に会ってｈ（（「だまれ。」　・・・・ははぁ・・・」

「こっちの籍は君たちにあげるから、好きに売り飛ばせばいいよ。あとそっちのはお父様に。遺灰は大西洋に撒いてほしいな。彼女が落ちた場所さ。君達ならそれぐらい出来るでしょ。人は誰でもいいよ。」

「承知いたしました。」

「うん。じゃぁね。　　・・・・永遠に・・・」


ｅｎｄ