どUP 2014/4/1 21:44
クリアー! 2014/4/1 17:54
お久しぶりです 2014/4/1 15:44
伝説神話学園企画に参加デス 2013/11/11 22:26
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紅の竜が吐いた炎の息で、白騎士と正騎士以外の者は皆地に伏し、動かなくなった。
「正騎士、お前は助けを呼んでこい。ここは俺がなんとかする」
「しかし……お前を見捨てることなど俺には……」
「今ならまだ間に合う!行け!」
迷う正騎士を、無理矢理この場から離した白騎士。ここにいるのは紅の竜と、白騎士のみ。
再び竜の炎が白騎士を襲った_______しかし、竜にも計算外のことが起きた。
紅の剣士が、白騎士の前に立ち塞がり、竜の炎を受け止めていた。その隙をみて、白騎士は紅の竜の腹に自らの剣を突き刺した。
その痛みに耐えかねたのか、竜ははるか上空を目指し飛んで行った。
紅の剣士は、名を「魔剣士」といった。
魔剣士の火傷は酷く、鎧のかかっていない顔面は焼け焦げ、無いに等しかった。それでも、紅の瞳だけはしっかりと前を見ていた。
正騎士が戻ってくることには、魔剣士はいなかった。
魔剣士は魔界の門番になった。
魔剣士の頃に刻みついた火傷は今も消えないが、それはそれでいいと思っている。
いつかお前に会って、一回手合わせして、二人であのときのこと話して______そんなことを考えていると、神殿の扉が開く。
そこには、今も変わらない白騎士の姿があった。