音も聞こえない地の底で笑い続けるから
カレが苦しまないように 俺は只 口角を上げ続けるよ
暇 2014/10/18 18:09
練習 2014/10/18 16:44
練習 2014/10/18 16:43
全身図 2014/9/28 19:39
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そんな学園の一つの教室 風紀委員室
そこにだけ人の気配がある いや 何か と言った方がいいかな
その気配はただ静かに窓に手を付き じっと月を見ていた
かれの左耳に付いている金色のビアスが月と共鳴したかの様に眩しく光る
月「・・・・・・」
気配とは月菟のことだ いつも笑顔で にこにことしているカレは今此処には居なかった。
月を只ひたすら見据えるその姿は何処かかなしく、暗い表情だった
カレは誰も居なくなった風紀委員室でただひたすら月を見続ける
これはもう日常で習慣となっていた、
忘れることはないあの日からだ 俺がかめんをかぶり始めたのは。
思い出したくない でも思い出さなきゃいけない
だってあれは 俺のせいで起きてしまったんだから
これは俺の罪だから
でも
それはいつまで?
ねぇ いつまで背負えばいい?
月「っ・・・、」
月「いつまで・・・・っ、背負えばいい・・・・っ?」
その言葉は静かに部屋の中で消える
ーポタッ・・・
静かなこの場に綺麗な雫が床に落ちる
月「あれ?・・・・・なんだ、・・これ・・」
月菟は頬に伝うモノに触れる
なんで
なんで俺は泣いてるんだろう 泣いちゃいけないのに
そう思ってももう伝ったものはブレーキが止まらない
月菟の意思を反してその生暖かい涙はポタポタと床に染みを作って行く
月菟は下を向く
月「ハハ・・・なんで泣いてんの・・・なんで・、・・なん、でっ・・」
その声は弱く酷く細く消え入りそうな声だった
これじゃああの日と同じじゃないかっ・・・
月菟はぎゅっと下唇をかむ
・
・
・
・
あの日と同じ・・・・そんなの・・・
もう嫌だっ!
ギリッと奥歯を鳴らす、するとじんわりと血の独特な味が口のなかで広がる
あぁ、口が切れたのか・・
それでもからだは止めない、
ぎりぎりと音を鳴らし、手首から上。爪を腕に食い込ませる
こうしなきゃ 怖くてしかたがないから
こんなのいつものことだから すぐ終わるから すぐ 終わるから
いつも長袖でかくれているが腕には肌が抉れた様な食い込んだ様な傷が無数に広がっている。
しょうがない これは
俺の罪なんだから こんな傷より カレの傷の方がよっぽど・・・・
月「ごめん・・・、ごめん・・・」
悔いて悔いて仕方がない、あの日の思い出
もう過ぎたことなのに その日から達の時間は止まった
もちろん、誰にも動かせない 入れない 入ってこさせない そんなの許さない
罪を被るのは俺だけで十分だ
頭のなかで飛び散る血が浮かぶ
嗚呼・・・、ごめんなさい
ごめんなさい 夜宵
次また違うのにかく予定かな?