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ナイフと (1月9日 23時)
眩暈。
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・津田ちゃん家の宏さんお借りしてます。
・幼稚な文章です。
作品のタグ:正義面企画
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コメント一覧
点滅する一本だけの街灯の下。
足元がベタつく感触に、不快感はない。
錆びた鉄のような臭いにも慣れている。
辺りは暗く、良い子が出歩くような時間ではなかった。
未だに火傷した様な、熱く鈍い痛みのする左腕を見つめる。
とても、つまらなかった。
相手の喉元を掴み、指先に意識を集中するだけでいい。
水風船を割ったときのような、重く、それでいて軽い破裂音。
喉は簡単に吹っ飛んだ。
何かに期待していたのかもしれない。
ここ最近は、大して強い相手がいなかった。
暇つぶしになるような、そんな相手がいなかった。
だから、不意をついて襲ってきたそいつを視界に入れたときには…興奮に、高揚。
腸の辺りからせり上がるような何かを感じた。久しぶりだった。
なのに。なのに、だ。
『うっわつまんねぇ・・・。』
独り言はボケの始まりだとか何とか言われた気がする。
それでもこの鬱憤を晴らしたくて、思い溜め息と共に吐き出した。
あのとき俺は、身を守ろうと咄嗟に左腕で防いだ。
驚いたような表情を見せ、隙だらけだったそいつの喉元を右手で掴んで破裂させて殺した。
反撃する間もなく。
所詮はただの通り魔だった。
でもそんなやつに不意をつかれてしまった自分を心の中で叱咤する。
…本当にボケが始まっているのかもしれない。
そう考えると妙に笑えてきた。
相変わらず俺を責めるように、頭上の街灯は点滅していた。
そして、消えた。
『・・・は?』
辺りは一気に闇に包まれる。
期待を裏切られた先程の自分のようだ。
静寂が覆いかぶさり、しーんとしている。
ずっと遠くにある街のイルミネーションだけが見えた。
ああ、あとは月だ。
月明かりのお陰で薄っすらとだが、周りが見える。
ったく何なんだ。
無意識に舌打ちをしていた。
ほぼ手探りで左腕のナイフを抜き取った。
ずしっ、と締め付けられるような痛みがする。
右手に持ったナイフ。
血を落とすために振り払うと、鈍く銀色に光った。
だらんと垂れた左腕の傷口から、指先へと血が滴る。
大した怪我ではないようだ。あとで手当てすれば数日で治るだろう。
腕を切り落とさずにすむ。
ナイフを指先で弄ったあと、ふと、ある考えが思い浮かんだ。
首は生えるだろうか、と。
ナイフを見つめ、和義は首を傾げた。
自分には能力が3つある。そのうちの1つは指先に触れたところを破裂させつというもの。
もう一つは、再生能力だ。
但しこれは面倒な事に、すぐに使えるものではなかった。
切断という行為が能力発動条件の一つだ。
今まで骨折など面倒な怪我をした場合、その部位を切断して能力を使っていた。
足や腕をそれで治したことがある。
首は、試したことが無かった。
試す前に死ぬかもしれないが、そんな考えよりその行為に対しての興味が勝った。
口を開け、ナイフの刃先で舌をなぞる。
ジクジクと鋭い痛みと一緒に鉄の味が広がった。
ゴクッと喉が鳴った。何を飲み込んだのか、自分でもわからない。
このままナイフを飲み込んでみようか。きっと喉が裂けるに違いない。
上を向き、ゆっくりと、右手の力を緩める。
この手を放せば、間違いなくナイフを飲み込むことになる。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・。
すぐに来るであろう痛みを待つ覚悟をしたと同時に、街灯が点いた。
先程の、この場所には一本しかない街灯が。
消えていたはずの光が戻った。
上を向いていたため、視界いっぱいに広がった光に一瞬の眩暈。
小さな痛みを感じながら唸り、目を閉じて俯いた。
今日は本当に何なんだ!!
「自害するつもりっすか?」
そう離れていない場所から声が聞こえた。
まだ若い、男の声だ。
薄く目を開け、相手の姿を確認しようとする。
いた。
街灯の明かりが届かない薄暗い場所に立っていたそいつ。
薄暗くてもわかる。艶のある金髪だった。
Tシャツとジーンズというラフな格好をしていて片手には、コンビニ帰りなのか、ペットボトルと雑誌の入ったビニール袋を持っている。
鋭い翠眼が此方に視線を投げかけていた。
そして赤いマスク。まさかコイツ・・・と思考が追いつく前に相手がまた口を動かした。
「そうはいかないっすよ・・・!アンタが罪を償うのは地獄じゃない。
・・・大人しくしていたほうが身のためっすよ。」
捕まって牢屋で反省しろとそいつは言った。
ははは。なんだコイツ。
『はあ?・・・可笑しなことを言うなあ!にーちゃん、は・・・。』
ちょっと待て。
ナイフどこいった。
目を細めてちらりと足元に視線を落とした。
見失った?いや、投げてなどいないし、落ちたのなら音で・・・。
ハッとして、改めて金髪のそいつに目を向ける。
視線が合うとそいつはニヤリ、と笑みを浮かべた。
・・・何だコイツ面白ぇ・・・。
自分の口元も、緩むのがわかった。
mari0922 - 2014/01/09 23:48:53 |違反報告
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つんだ。続かないから諦める。
mari0922 - 2014/01/09 23:49:13 |違反報告
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そして誤字。もういいや眠いわ。
mari0922 - 2014/01/09 23:56:57 |違反報告
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