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僕 (5月4日 19時)

泥みたい。
作品のタグ:ついったー
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コメント一覧
摂食。埋もれた色。
目覚めると、アレが寝転んでいた。
僕は好かれているのかもしれない。アレに。
アレはいつの間にか僕の傍に来て、
いつの間にか寝ている。
手の平が汚れていた。
僕自身が汚れていた。
洗ってしまおう。
綺麗になるわけじゃないけど。
爪が伸びていた。
左足の薬指の爪が剥がれていた。
山奥の小屋。別荘。
僕の聖地。
アレは増えつづける。
いつか、僕は埋もれてしまうのかもしれない。
違うのかも。
僕が埋めているんだ。
飲み込んでいるんだ。
泥みたいに。
干からびることのない、泥。
mari0922 - 2013/05/04 18:58:03 |違反報告
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あの裏山の奥には、殺人鬼が出るんだぜ。
そんな噂を手に入れた俺。
暇だったから。刺激が欲しかったから。
それだけ。
本当にそれだけの理由で、俺は一人この場所にいる。
目の前には、古びた小屋があった。
手入れのされていない小屋。妙な腐臭がする。
明かりは点いていない。
エメナル・ブルーの空の下。
木々が俺と小屋を囲むかのように立っている。
振り返ってみた。帰り道はどっちだっけ。
道の無い道がの向こう。何か此方を観察しているように思えた。
春。まだ肌寒い季節。
頬を撫でる風に、肩が震えた。
『・・・行ってみるか。』
小屋に入る事にした。
帰ろうとは思った。
けど、噂の存在が俺を小屋へと手招きしている。
少しだ。ちょっと、覗くだけ。
木製の扉に触れる。
少し苔のついた扉。
取っ手は無く、そのまま押してみると簡単に開いた。
ギィーっと、軋んだ悲鳴。
空以上に深い闇がそこにある。
『誰か居ないのかー?』
声が掠れていた。
小さく、情けない声だった。
「居るよ。」
『は・・・。』
喉が詰まって、一瞬息が出来なかった。
混乱する頭の中で、何か言葉を探そうとしたとき、明かりが点いた。
パッと、小さな明かりが。
mari0922 - 2013/05/04 19:11:57 |違反報告
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目の前には子供がいた。
俺よりずっと身長の低い男の子。
「入る?」
『えっと・・・。』
声変わりのしていない、少し高めの声。
優しく紡いだその言葉に、ほんの少しだけ緊張が解けた。
子供は俺の返答を待っているのか、首を傾げたまま黙っている。
黒い服と黒いマフラー。髪は白かった。外人なのだろうか。
いや、はっきり日本語を話していた。日本人?
だけど、白はないだろ。アルビノか?しかし・・・
「ねえ、」
その言葉にハッとして我に返った。
慌てて言葉を探す。
『あぁ!っと・・・いや、遠慮するよ。もう帰るし。』
「そう・・・。」
淋しげな声色。う、っと変な声が出た。
『と、ところで君・・・此処で何をしているんだい?』
できるだけ、優しく。
「別に。」
『・・・えーっと・・・此処に住んでる、とか?』
「うん、そうだよ。」
『へ、へぇ・・・母ちゃんや父ちゃんは?』
「いない。・」
『え・・・。』
しまった。と俺は思わず口元を押さえた。
両親は他界・・・いや、出かけているだけなのかもしれない。
死んだとは言ってないのだから。きっとそうだ。
だけど、子供をこんな時間に一人で留守をさせるような親がいるのだろうか?
そもそも、この小屋に住んでいるなんて可笑しいだろ。
「お兄さん、帰らないの?」
『あ、あぁ・・・そうだな。もう帰るよ。』
「じゃあね。」
小さな手が左右に振って、その子は小さく微笑んでいた。
・・・明日、また来てみよう。
軋んだ音と共に扉は閉められた。
隙間か洩れていた光が、数分もしないうちに消えた。
俺は周りを見渡した。
さて、どうやって帰ろうか。
これでは迷子は確実だ。
いや、既に迷子なのかも。
・・・情けないが、さっきの子供に道を教えてもらおう。
もしかしたら知っているのかもしれない。
そう思い、再び扉へと足を運んだ。
途端、バンッと乱暴に扉が開かれた。
『うお!?』
「ねえ、お兄さん。道に迷ってない?」
『え、あ・・・えっと・・・。』
「僕が道案内してあげる!」
『・・・そ、そうか。有難う。』
mari0922 - 2013/05/04 19:29:08 |違反報告
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疲れた。続きはそのうち。
テーマは「 記憶障害の殺人鬼 」
mari0922 - 2013/05/04 19:30:09 |違反報告
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描いたのかwwwうん、やっぱいいねぇ、かっこいいよ
びたちょこ - 2013/05/04 19:43:55 |違反報告
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そうかい?ww
mari0922 - 2013/05/04 19:47:21 |違反報告
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うん。かっこいいww
びたちょこ - 2013/05/04 19:49:58 |違反報告
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