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刹那 (4月23日 21時)

「うーん…どうしようか。例えるなら、私がスプーンかな。」

コメ欄にて小説もどき。
作品のタグ:ROSA堕天使, ROSA学園

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コメント一覧

「君達がプリン。」
『・・・。』

小さく笑みを浮かべた彼女は、そう口を開いた。
漆黒の翼。逆十字。

間違いない。"堕天使"だ。
シフォンの頭の中に声が響いた。

『何が言いたいのかわからないけど、どうしてプリンで例えるんだい?』
「シフォン君は、甘いものが好きなんでしょ?」

シフォンは目を細めた。
茜色が溶けて消えた墨の空。

淡い桃色の髪が風に揺れた。

成程。何となく彼女の言いたい事がわかった。
そんな自分の思考回路に溜め息を吐きたくなる。
こんな人と考え方が似ているなんて嫌だ。

「口に入れると、ふんわり甘くて好きよ。」
『・・・。』
「美しさは無くなるけどね。」

彼女はそっと、右腕を胸の前までもってきて、手の平を広げる。

シャボン玉のように、ふわっと現れた何か。
視界の暗いこの場所で、よく見えなかった。

だけど、知っている。

『・・・マーマ・ドゥール。』

キイ、と小さく鳴いてシフォンの裾から出てきた妖精。
ジーッと主を見つめる瞳が一つ。

『終わったら甘いものが食べたい。ミルクティーもいれてくれるよね?』
「キイ。」

ニイと馬鹿にしたように妖精は笑みを浮かべた。

「私はコーヒーがいいな。」
『・・・聞いてないよ。貴女の好みなんて。』
「ミルクティーは、甘ったるくて・・・」

癒されるもの。

似すぎていて反吐が出る。
シフォンも彼女と同じように右手を突き出した。

手の平から、ライターのような勢いで火がともる。

習い始めて一年。二年目はどうだっただろうか。
未完成の焔。

今はこれに賭けるしかない。

END

オチなんてない!
mari0922 - 2013/04/23 21:02:51 違反報告 -
誤字・脱字があったらすみません。

ROSAGME始まりましたね。
うちのガーナをよろしくお願いします^^
mari0922 - 2013/04/23 21:03:33 違反報告 -

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