ひそやか - 若芽は相応に日本語が不自由

ヴァルカも感染してるから髪の色変わるんだよう

し、したひ…がーヴぁるかわいいひええ

しよ……なんならここ使っても……

ううううする～～～～～～～～！！！！！！！！！！！

「みーすず」(ドアから顔をのぞかせて)

「はーい、ヴぁるかさん。（名を呼ぶ声に反応し、顔をドアの方へ向けて）」

「あ、よかった、起きてた。ねえ見て、これ！」(ベッドまで歩み寄り、後ろに隠していた向日葵の鉢をずい、と差し出す)

「そうなんだ。ふふ。姉が持ってきてくれてね、折角だから君にも見せようと思って！小さくて可愛いでしょ。そういう種類なんだって」(嬉しそうに花弁を撫で、彼女に視線をうつし微笑む)

「あぁ、この間の、ヴぁるかさんによく似た…。そうか、わざわざ見せに来てくれたんだな。有難う…そうだね。見てると元気が出るよ」（同じように人差し指で花弁をそろりと撫で、安心したように頬を緩めて）

「喜んでもらえてうれしいよ！夏が終わったら種が落ちるから、先生に相談して病棟の花壇に植えてもらってもいいかもね(窓のほうに目をやり)。それにしてもあの人、なんだか最近は来る頻度が高くなってるんだ。いやな気はしないけど、病棟が少し煩くなった気がするよ」(呆れたように苦笑いして)