おひさしぶり 2016/5/29 2:01
さき 2014/8/24 0:56
まうすこわれた 2014/8/24 0:47
何がありますか? 2014/6/7 18:55
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あぁ、見えないよ。竹君。
別に、見えなくてもいいのあなた意外は。
広大な大地だって、幻想的な木々だって、輝く海だって、暖かい日差しだって、世界のどんな美しい姿も、世界のどんな汚れた姿も、見えなくたって全然かまわない。かまわないよ。
だけど、だけど、あなたが見えないのは私の世界のおしまい。
ねぇ、何処?どこ?どこにいるの?竹君、竹君。
必死に手を伸ばした。見えないよ、見えないよ。真っ暗なの、ねぇ竹君どこにいるの。お願いだから……
その時手に何かが触れた。知ってる、知ってるよ。
竹君の制服の感触!布越しに感じる、肌の暖かさ!竹君のちょっと湿った匂い!竹君だ、竹君だ!!
体の底から、竹君を求めてる。あぁ、竹君!竹君!!
制服に触れた手をたよりに私は思いきり竹君に抱きついた。
「傘……」
「ねぇ、竹君どこに行ってたの?私、怖かったよ。竹君を見たくて、触れたくて、抱きしめたくて、頬ずりしたくて、キスしたくて、たまらなかったよ」
「ん、ごめんな」
ぎゅ、って竹君が抱きしめ返してくれた。きゅーって心の奥底がしまる。心臓が痛いよ、竹君。
「ふふ、」
笑ったらもっと強くぎゅってされた、体中がすごく痛いくらいに!あぁ、なんて幸せなの!!
竹君、私の体中が軋みながら貴方を求めてる!
血から、心臓から、内臓すべてから、脳みそから、脊髄から、皮膚から、眼球から、すべてを、すべてを求めてる!!
「竹君、大好き、大好き、愛してるよ」
「俺も」
唇と、唇が触れ合う。
竹君とのキスは濃い血の味がした。
竹君は、色々病んじゃって、傘を傷つける。
傘はもう、もとから竹君に関しては色々キチってるので、もう竹君に傷つけられるのは幸せのひとつ。
ちなみに傘、目が見えてません。
竹君が傷つけたときに失明。
竹君と傘はこのまま幸せに死んでくはずです、はい