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ずっと夢見てた (2月12日 17時)

いつか、僕があの星空のマントを着るんだって

それで王冠とマントを着て父さんと写真を撮るんだって

でもなんでかな、思ったより早くマントを貰ったよ

僕の中ではもっと大人になってからだと思ってたんだけどな、可笑しいな?

僕はよく分からなかったけど嬉しくてずっと着てた

マントを被ると何時だって星空が見えるんだもん

これがもう僕の物なんだよ?寝るときには布団じゃなくてマントを被るよね!

次の日、父さんが出かけるって言ったんだ

何処に行くの?って聞いても何も教えてくれなかった

でもすぐに帰ってくるよ、って言ってくれたから家で待つことにしたんだ

それから何日か経った

僕は全然帰ってこない父さんを不思議に思い、昔から家にいるおじいちゃんに

父さんはどこに行ったの?って聞いてみた

そしたら父さんは僕がちゃんと王様になれるように星に願いに行ったんだって

そうならそうと言ってくれればよかったのに、恥ずかしがり屋だったっけ?

何て思いながらまた普段の生活に戻っていた



あれから十年

父さんはいまだに帰っては来ない

でも本当は知ってる、父さんが星に願いに行ってくれてるんじゃなくて

病で亡くなったって事

そして、毎日星に願っていてくれたことを

ずっと一緒に居たいって思ってた、それが無理でも俺がちゃんと王になるまでそばにいて欲しかった

でも仕方がないことだって知ってる、だからこれだけは伝えておきたい

俺にとっては覚えてないことも多いけど、九年間育ててくれてありがとう


Quando Tu Desideri su una Stella

作品のタグ:星の国企画, 王様, オリオン幼少期

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