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「私が知りたかったこと。 (11月30日 20時)
君が死んだ理由。」
─…君は誰よりも強かった。憧れだった。
なのに…その君が何で死んじゃったのかってさ。
────
3週目のイベ絵(参加表明?)です・・・まだセーフですよね!?間に合ってますよな!?((
一期でこんな感じのイベントで終わらせちゃったので今回こそは…!と。
どうでもよい話ですけど今日、カゲプロのアンソロSWEET買っちゃいました!!
なんかもう…///!!萌えまくりましたぜ(*ノωノ)特にマリーチャンがモウ…!!
そんな状態で描いた絵なので、naotoさんの7Pのマリーちゃんの複写だったりしますw
なのに暗い絵にw((
▼コメ欄小説(あ、後で~)
作品のタグ:一ヶ月戦争企画
不思議な部屋に入って・・・手に取った本。
それは画集だった。
なぜだろう。ページをめくる手が止まらない。
私はあるページで手を止めた。
・・・そして私は見てしまった。
その絵にある少女達の姿は見覚えがある。
セーラー服にベレー帽を被った少女。
紫色の髪を三つ編みにして包丁をギュッと握った少女。
・・・それは紛れもなくリルとライだった。
数年前。行方不明になった私の大好きな人達。
また、その絵を見つめ・・・そして気付く。
「…ッ!」
足の力が抜け床に座り込んだ。
あぁ…これが真実か、と。
本当のことなんて・・・いつだって残酷だ。
知っていた。
お姉ちゃんは・・・ライは誰よりも強くて・・・
・・・弱かった。
それは、リルだって…同じだったのだろう。
私は床に座り込んだまま私は小さく嗤った。
「達成感なんて・・・これっぽちもないね。」
──目的を果たした私の心は虚しさだけしか満たしてくれなかったのだった。
▼画集より【刺せなかった少女】
「「刺される前に刺す」常識だろーよ。」
…嗤える。
そんなことを吠えていた自分が酷く滑稽に思えた。
彼女に包丁を向けているこの手が震えている、そんな私が何を言っていたのだろと。
手が震えている。
別にこれは恐怖からのではない。
これでも私は有名な不良校の生徒として数々の修羅場を抜けてきた。
だから、自分では肝は据わっている方だと思う。
現にこの城に閉じ込められた時もなぜか冷静でいられた。
だから、違う。
Q.では、何故か?
何でか知っている。答えなんて知っている。
A.私にはこの子を刺せない。
─・・・可愛い後輩を私は刺すことが出来ない。
くそっ。目から汗まで出てきやがった。
馬鹿だなぁ…刺さなきゃ自分が刺されるのに。
分かっているよ。んなこと。
それでも刺せないの?
あぁ…そうだな。
それならもう・・・終わりだね。
しょうがないかな。もう。
最期に言うことある?
そうだなぁ…。一つだけ。謝りたいこと。
「ごめんね。私─…
嘘だ。嘘だ、うそだ、うソだ・・・ウソダ!!
「ぁ…あ・・・。」
声にもならない悲鳴を上げて。うずくまって。
何かにあがいている自分はきっと醜いだろう。
でも・・・目の前に倒れている、コレがライなんて信じたくない。
ねぇ。何で…何でライ・・・僕をおいていったのさ。
この薄暗くて・・・冷たくて、何にもない、この城に。
ライがいてくれたから僕は、平常心を保てた。
ライが居れば大丈夫だって思えた。
ライが居たから、ライに憧れたから…
・・・ちょっと臆病なあの子に声をかけられた。
そのライが居なくなった。
もう、何にもないじゃないか。
もう、この世界に用はない。
「…バイバイ、リラ。」
焦点の定まっていない目で目の前の『ねこさん』を睨んで
・・・敵わないって分かっていながら僕は・・・
ザシュッ
僕は、僕達は、死んだ。
▼再び部屋へ
「もう・・・良いでしょ?目的果たしたでしょう??」
部屋に居る、私じゃないもう一人の少女が話しかけてきた。
目的、か。私がここに来た理由。
私は・・・
『失踪事件の真相』が知りたくてこの城に来た。
それを果たした今、私には何もない。
「あなたの知りたいこと。他にないでしょ。もう分かったんでしょ?」
「なら、良いよね。パーツ頂戴?ねぇねぇ?」
・・・お終いなのかもしれない。それなら、いっそ・・・
─・・・そんな考えが頭の中をよぎった時だった。
ずっと、うつむいてたせいか。頭にかぶっていたベーレー帽がずれ落ちた。
それを見て、思い出した。
私はまだ、やるべきことが残ってるって。
「知りたいことか…。」
「そうだなぁ…もう一つあった。」
私は知りたがり少女、死りたがり少女。
「この物語が行方。ハッピーエンドで終わるかってこと。」
私は、それまで死ねない。
二人の為に。…私自身の為に。
-終-
おっしゃぁあ!!((
やっと初めて企画っ子の設定(小説)書ききったぁああ!!
(つまり、他の我が子達にも、小説1シリーズ書ける位の裏設定があるわけで…)
次はリラの過去話書こっかな~とか思ってます。…やれるかは未定((
んじゃ、お休みなさーい!ノシ