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ラグナ過去 (3月20日 22時)


コメにて。
作品のタグ:殺人ドール企画, 小説

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アタシ は アンタ が 憎い

誰よりも アタシ よりも 秀でた アンタ が

まだまだ わたくし が 自らのことを アタシ と 呼んでいた 頃 。


彼女の名は『クルスティア』

ガサツで乱暴で言葉遣いの悪いアタシの姉。

温厚でおしとやかで清純なクルスティア。

性格が顔に出る程のお人好し。

無論アタシは、しかめっ面。

あるとき彼女は私に語りかけた

「ねえラグナ。あなたは『彼』を憎いと思う?」

勿論、アタシは彼の行動に、理解ができなかったので

「殺したいくらい大嫌いよ」


そう答えた。クルスティアは相変わらず穏やかな表情。アタシはふくれっつら。


『彼』は極端な男であった。

優しい時は、髪の毛を撫でたり、優しく微笑みかけ、まるで
アタシ達を作ってくれた人形師のようだった。


変な時は、姉妹であるアタシ達を 蹴ったり、殴ったり・・・
しまいにゃ顔に汚い液までもかけられた。



それでも、当のクルスティアは『彼』に恋をしていた。

全く、恋は盲目というものか。
いくら殴られ蹴られしていても・・・ウンともすんとも言わない。
ジッと耐えて、穏やかな笑みを浮かべるだけ。


それが、アタシにとっては気色悪いことでしかない。


ある日、『彼』を殺す機会がやってきた。

妖精『シャナ』が、アタシ達に力を与えてくれたのだ。


アタシは小さな体に力がみなぎってくるのを感じた。

近くにあった、アタシとクルスティアの目を抉りとったナイフに目をつけた。

そんでアタシは『彼』めがけてナイフを突き刺そうとした。


______のだが。


そう。ご存知の通り、クルスティアが『彼』をかばったのだ。

だけれどそれは時遅く、『彼』は鮮血の花を散らし息絶える。

クルスティアもそれを見てショックで倒れる。


お気に入りのアタシのドレスは、点々と『彼』血がこびりついていた。


「あぁ、なんて汚い血・・・。」

血でドロドロのナイフを見つめ、そう嘆く。

早く、汚らわしいこの血をぬぐい去りたい。

あぁ。あぁ。もっと斬りたい。もっと殺 し た い。殺 し た い。殺 し た い。

そこで何かがキレた音がした。

手始めに、クルスティアの首を掻っ切った。

血は沢山出たが、死には至らない。止めを刺そうとしたらシャナに制される。

次に、『彼の母』を斬り殺した。 その次は、『彼の嫁』も殺した。



『彼の血縁』を殺し、興奮が止まらない。

「ふふふ・・・アハハハッ!!」

さぁ・・・最後は、『彼』を原型のとどめないほどの肉片にしてあげよう。

今を思えばこの選択がいけなかった。

手にあったナイフは、刃が溢れ、なかなか斬りきれない。

仕方がないからドスドスと刺し続ける。心臓も内蔵も小腸すらも刺す。

刹那、背後から殺気が湧いて出た。クルスティアだ。

「ユルサナイ ワタクシノ ワタクシノ ・・・イヴニール・・・!!」

クルスティアはアタシに馬乗りし、首を締め付ける。

「うるさい!『彼』と・・・イヴニールと一緒に・・・死ねっ・・!!」

アタシは、ナイフで心臓を深く突き刺す。

実の姉を、この小さな手で。

クルスティアはそのまま首を絞めたまま息絶えた。

「あ・・・・あ・・・・あ・・・・あ・・・・」

アタシは、声に出ないほどの歓喜の声をあげる。

もうここには  アタシより  秀でた 人形は いない。

そして  そこに 転がっている 人形を 見て

深い絶望に陥る。

「ぁ・・・・ぁ・・・・ぁ」

跪き、人形に、涙を垂らす。



それから アタシ は 人形を 墓に 埋めた。

人形が、アタシを覚えていて欲しいため、えぐり取られたアタシの目を、墓に入れる。

クルスティアの片目は、アタシの片方の目に差し入れる。

墓にナイフを突き刺し、

そのままシャナと一緒に歩き出す。


 end


長ぇ。意味分かんね。

らぐちゃん、おおう・・・

小説の複線がっちりだねー!

はれもルビアの過去も書こうかな・・・

はれ - 2014/03/22 01:47:49 違反報告 -

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