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シャナの過去【小説】 (3月16日 1時)


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作品のタグ:殺人ドール企画, 小説

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いつからだろう。


これ程、人間を憎んだことを_。


_人形や、玩具をいいように弄ぶ、大人たちを。


僕ら妖精は人々を影から助け、そして敬えと教えられた。

だが、どうもボクは理解しがたい。
この世界で人形を持つことがアタリマエなのはみんなも知っているだろう。

いい歳した大人が、性処理や精神的闇の発散に使う。

ボクにとって愛おしい、人形たちを汚している。

そんな世界が許せない。

だけど、生まれて間もないボクには、どうしようもない。

まだまだ、魔力が足りない。
・・・人形を、助けるためのチカラが・・・。


長い年月を経て、時期妖精王の座の候補に選ばれるまでの魔力がたまった。

もうひとり、候補の妖精がいた。

名は、シャル。ボクの双子。_とはいえ、年長の妖精は皆ボクと血縁だが。

シャルは影の薄いボクと違って派手なものが大好き。

でも、ボクとはたった一つの共通点があった。

それは、シャルもまた、「人形好き」であった。

もともと、趣味だけは合う双子だったため、よく人形を作って遊んでいた。

だけど、どうもソリが合わない。

ボクは人を滅ぼすことを望んでいるが、シャルは望んでいない。
なぜなら、人形と同じく人間も愛しているからだ。

あるとき、シャルはこう告げた。

シャル「ねえ、シャナ。アンタ、妖精王の座、降りなさいよ」

いつもの温厚な瞳には、冷たい氷が張っている。

シャナ「どうしてだい?シャル。君が決める権利なんてどこにもないんだよ」

ボクは、反対に笑う。張り付いた笑みを浮かべて。

シャル「アナタは・・・アナタは絶対に、人を滅ぼす。
それは、イコール・・・神に背くこと。この世界の循環を殺してはいけない!」

シャナ「どうしてだい?・・・今こうしているあいだにも・・・
人形は壊され続けている!!・・・シャル、キミはこれでいいの?」

シャルは、上唇を噛む。


シャル「に、人形は好きだけど・・・。所詮、人の模倣物じゃない!!
そんなもののために人を殺すなんてただの自己満足よ!!」

シャナ「うるさい!!君はやっぱり・・・僕とは合わないんだね」

失望。失望失望失望。

この妖精は、人形の悲鳴が聞こえないのか_。

『タスケテ』

『コワイヨ』

『イタイヨ』

『クルシイ』

『ニクイ』

シャナ「・・・聞こえないの?君には。人形の泣き声が。
あぁ・・・かわいそうに。不幸なドールたち・・・。今助けてあげるから」

ボクは妖精界から飛び降り、この世の不幸なドールを思い浮かべる。



シャル「シャナ・・・まさか!人形に命をあたえるっていうの?
バカな真似はおやめなさい!!」

あぁ。五月蝿いなあ。

シャナ「少し黙ってくれないかな」

ボクは少量の魔力を使い、シャルの魔力の半分を吸い取る。

そして、空中で両手を開き、呪文を唱える。

シャナ「大いなる我が魔力よ・・・哀れな人形たちに、永遠の命を与え、
殺戮を生みだす人形に変え・・・チカラを与えよ!!」

眩むようなライトブルーの閃光の光が、地球いっぱいに広がる。



シャルの魔力除く自分自身の魔力が空っぽになったのがわかる。

ボクは、初めて目のあった人形に、こういう。


「・・・はじめまして。ラグナ・・・そしてクルスティア。」

ボクの初めての友達。


ひぃ駄作;;

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