IRALOG | ランキング | コミック | 検索
新規登録/ログイン
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:529 hit

イベントォ (5月31日 16時)

遅刻遅刻~(^▽^)

コメ欄に小説もどき~

作品のタグ:七罪リターンズ, 七罪第一イベ

このブログの最新エントリ

ひゃー
2016/3/28 23:23

ストちゃん
2015/7/14 20:17

参加!
2015/7/12 14:33

柴音くんと交流~
2015/7/9 19:11


コメント一覧

あのひとが呼んでる。
今朝からそんな気がして、自分の部屋に閉じこもった。
期待させないで。
忘れたいの。
せっかく忘れかけていたのに、邪魔しないでよ。
魔王さまはいつも、あたしの記憶を呼び戻すかのように、あのひとの姿で現れる。

ずっとずっと昔、なんでもないただの悪魔だった頃。
なんでもないただの人間を、すきになった。
無意識に想いを寄せていた。
人間の真似をして騙していっしょにいた。
ある日、あたしは告白した。
「あたしは悪魔なの」って。
人間は、うん、逃げてったよ。
でも、あたしには特別な何かが芽生えていたの。
それが『色欲』の気持ち。
どうしようもないくらいの、強い『愛』。

そして、気がついたら色欲の悪魔になっていた。
自分自身が『色欲』そのものになっていた。
いまのあたしなら、あのひとのことさえ魅了できるんだろうな。
でも、もう無理なこと。
行き場をなくした操は有効活用しても誰も迷惑しないでしょ。
すべて遅いの。

それでもあたしはどこかで――――。

仕方なく部屋から出ると、あのひとが、にっこり笑って待っていた。
あたしはちょっと前髪を直しながら言った。
「こんにちは、魔王さま」
いつも通り、愛らしく。
ましゅまろほいっぷ - 2015/05/31 16:30:40 違反報告 -

コメントするにはログインしてください。新規登録はこちら